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鳥取県八頭郡智頭町【山形地区振興協議会様】地域づくりの拠点となった廃校にバイオトイレを設置。新たな価値を見出すきっかけに

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2021年9 月上旬、弊社のバイオトイレ【バイオミカレット®】の納品に訪れたのは中国地方・鳥取県東部にある智頭(ちづ)町山形地区の山深いのどかな町。

日本の杉のなかでも全国屈指の質の高さといわれる「智頭杉(ちづすぎ)」が有名で林業をはじめ農業、観光業が盛んな町です。

そして豊かな智頭町の自然を大切にしながら暮らす地元の方々は、町内外人とのつながりや新しい取り組みを積極的に続けている地域でもあります。

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今回、町の一角にある「旧山形小学校」という廃校となった小学校に【バイオミカレット®】を設置。まずは実証的にお試しいただくために、レンタルにて導入していただきました。

導入の背景には町の人と、町の魅力にひきつけられた人、それぞれの熱い想いが込められていたのです。そうした町の活性化にまつわるエピソードを交えながら弊社の【バイオミカレット®】がなぜ選ばれたのかなど、お話ししたいと思います。

~今回お話を伺った方~

鳥取県八頭郡智頭町 山形地区振興協議会

会長 大呂 佳己さん、山本 真弓さん

(株)クレコ・ラボ 智頭研究所 

代表取締役 興津 世禄さん

鳥取県・智頭町【旧山形小学校】とは

昭和17年に建てられ、平成24年に閉校となった山形地区にある「旧山形小学校」は、智頭杉をふんだんに使った木のぬくもりあふれる、国の登録有形文化財の木造校舎です。

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現在は地域の人が訪れる拠点としてはもちろん、県内外の人たちとの交流やイベントなどを行う「交流の場」として利用されているほか、企業の事務所としても利用されています。

共に育む「共育」をテーマに、地域の人々が豊かに過ごせる拠点に

この廃校となった小学校を拠点に地域の活性化や福祉、また幅広い交流の場所として精力的に活動されているのが山形地区振興協議会。会長をつとめる大呂さんは、長きにわたり智頭町の街づくりにかかわりつづけてこられた方です。

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「私たちは1997年から「ゼロイチ運動」と銘打って活動を行っています。これは、智頭町の魅力や可能性まちづくりに活かすために、0(ゼロ)から1(イチ)へと踏み出す1歩を、まずは住民自らが踏みだしてやっていこうというもの。

福祉や共育などをメインテーマにして、意見交換会や林業体験学習などのさまざまな活動をまずは住民自らやっていっています。さらに地域の内外の方たちとも連携しながら、だれもが学び楽しめる活動を企画・運営しています。」

と大呂さん。

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幅広い世代のための学びの場として地元の人はもちろん、遠方からも多くの人が訪れ、山形地区全体で、地域づくりに力を注いでいます。

民間企業とのコラボレーションで地域活性・地域経営に新しい風

旧山形小学校の一角を事務所として利用している企業の一社であり、「智頭町と人をつなぐお手伝いをしたい」と、大呂さんや山本さんらとともに、智頭町の地域づくりを行っているのが、(株)クレコ・ラボ代表の興津さんです。

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Web制作や木工製品の企画や開発、製造を主とし東京にオフィスをもつ㈱クレコ・ラボさんは、旧山形小学校の一角を間借りしてサテライトオフィス兼、木工製品製造の場所として利用しています。

「東京のオフィスだけではなく、地方のどこかにもう1つ拠点を探していたときに智頭町とご縁があったんです。

智頭町には他にもいくつか廃校を再利用し企業誘致しているところはあったのですが、この小学校の木造のぬくもりのある雰囲気に魅力を感じたのと、自社の事業(木工製品の企画・製造)ともマッチするなどいろんなタイミングが合って、この場所をあらたな拠点としました。」

という興津さん。

現在は会社の事業を智頭町で行うかたわら、協議会とともに智頭の魅力を広めるために地域のみんなで行う活動などの企画や運営にも取り組まれています。

廃校となった小学校に、なぜバイオトイレを導入したのか

校舎内外を再活用して現在はさまざまな活動を行っている旧山形小学校。しかし、なぜバイオトイレを設置する必要があったのでしょうか。

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そこにはまず、学校閉鎖時にトイレが利用できないという課題がありました。

もともと小学校だったため校内にトイレはあるものの、学校を閉めているときは当然のことながら校内のトイレは使えません。森を散策する屋外イベントなどの活動を行っている時に、校舎を施錠していると、すぐに利用できるトイレがなかったのです。

自然を「循環」させることの大切さを伝えたい、という教育的な観点

もうひとつ、バイオトイレを設置したい理由として、人の暮らしと自然の「循環」や自然環境の大切さを伝えたいという、教育的な観点がありました。

排泄物を担体(杉チップ)に吸着させ撹拌(かくはん)し、最終的には水と二酸化炭素に分解するという仕組みをもつ弊社のバイオトイレは自然環境を守り、維持するための循環型社会を知ってもらうためのツールになるのでは?と考えたのです。

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旧山形小学校を訪れた人に【バイオミカレット®】を利用してもらうことで、人の排泄物を自然に役立つように循環させることの大切さや、環境のためにできることを体感してもらえるのではないかという想いが、今回のご依頼の背景にありました。

ミカサのバイオトイレの可能性を感じた樹木医、山本さんの想い

大呂さんや興津さんとともに、もう一人【バイオミカレット®】に注目していたのが、同協議会のメンバーであり樹木医でもある山本さんです。

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山本さんは幼いころから木への興味関心が強く、樹木医という職業柄もあり自然についての豊富な知識の持ち主。そんな山本さんが、人が排泄するときに利用する「トイレ」も自然や人に害のないような循環できるものがあるのでは?と調べていたところ、最終的に【バイオトイレ】にたどり着いたのだとか。

ちょうどそのころ、同じ鳥取県内にある国指定重要文化財【旧美歎水源地水道施設】に、弊社のバイオトイレが導入されたことをニュースで知り、早速地区の関係者とともに現地へ視察に行かれたそうです。

「下水を通して自然界へと排出される排泄物を【循環させる】ことができるものってないのかなと、ずっと探していたんですよ。

そしたらバイオトイレというのがあると知って。しかも同じ県内にもあるのを聞いて、すぐに行動しましたね。」

と山本さん。また

「汲み取り式トイレのように排泄物を捨てるのではなく、例えばバイオトイレで堆肥をつくり、それを活用して畑で野菜なんかが育てられたらいいですよね。

そうすると、子どもたちへの教育の一環として、循環型社会を伝えられるのではないでしょうか。」

と、【バイオミカレット®】は循環型社会の一端を体験できる、教育ツールの1つに成り得るという気づきを与えてくれました。

常日頃から自然環境や循環型社会について考える山本さんの熱意が、役場や協議会のメンバーを動かし、結果的に弊社の【バイオミカレット®】へと結びつくカタチになったというわけです。

ミカサの【バイオミカレット®】を選んだ決め手は、自然にマッチするデザインと機能

同協議会のみなさんが、全国に数ある会社のなかから、なぜ弊社のバイオトイレ【バイオミカレット®】を選んでいただいたのかを聞いてみたところ、次のようなお話をうかがいました。

「一番の決め手はミカサさんの【バイオミカレット®】のデザインです。木製の造りが、木造校舎や自然の景観にフィットするなぁと。

正直、他社さんのバイオトイレもいろいろと見てみたのですが、トイレの外壁がステンレス製だったりして景観に合わなかったんですよね。

またもうひとつの決め手としては価格面などもありましたがやっぱり『臭わない』という点です。実際に現地へ見に行ったとき、現地を管理している人が『このトイレの横でお弁当食べても大丈夫なくらい臭わないよ!』という話を聞いたときに、私たちが管理する旧山形小学校にもバイオミカレット®を導入しよう!と確信がもてましたね。」

と山本さん。

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また興津さんも

「他社さんのバイオトイレは便器がなく、トイレの処理槽に直接便座を置くタイプだったのでちょっと使いづらそうだな、という印象があったんです。

でもミカサさんの【バイオミカレット®】は、一般的な洋式トイレをつかうような感覚で使えそうな見た目と、杉チップを使って循環させるという高い機能を持っていたことに魅力を感じました。」

と、当社の製品に対する印象を述べてくださいました。

地域の活性化にバイオトイレを今後どう活用していくか

実際にバイオトイレを設置し、今後どのように活用していきたいかについてうかがってみました。

「単にバイオトイレを来訪者の方に利用してもらうにとどまらず、どんな仕組みでし尿や便が分解されて、循環されているのかを体感してもらうことで、自然の循環の価値や大切さを伝えられたら」

と大呂さん。

バイオトイレを導入したことで、地域を豊かにする活動の企画も幅が広がっていくのではないか、と期待を寄せてくださっています。

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またクレコ・ラボの興津さんも

「僕らのような、いわゆる『よそ者』を温かく快く受け入れてくれているこの地域で、自社の事業の価値を高めていきたいし、もっともっと山形地区や智頭町全体の魅力を発信できるよう、地域に貢献したいと思っています。

今後、さまざまなイベントや企画をおこなうときに【バイオミカレット®】も上手く活用していきたいですね。」

と、これからも多くの人が自然や歴史を学び、楽しめる機会や場を作っていきたいと意欲を語ってくださいました。

【バイオミカレット®】の新たな価値と可能性に今後も期待

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旧山形小学校への納品をつうじて、【バイオミカレット®】は単に「トイレ」としての役割だけにとどまらず、自然を守り循環型社会の実現を支える「教育ツール」の1つに成り得るという、弊社として大変貴重な学びを得ることができました。

今後、こちらの協議会ではこの場所でグランピングの企画などをしているそうですが、弊社製品がこういったイベントで活用され、地域の活性化のお役に立てると聞けたことは、私たちにとって大変励みになります。

また今回のレンタル期間は2022年2月までの予定ですが、利用された方の反響などによっては長期的な利用も視野に、購入も検討していただけるのではと考えています。

今後もさまざまな場所でトイレとして、また地域活性化・教育ツールとして【バイオミカレット®】が活用されるよう、より良い製品づくりに邁進していきたいと思います。

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