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鳥取市・国指定重要文化財【旧美歎水源地水道施設】へバイオトイレを設置

㈱ミカサが扱うバイオトイレ【バイオミカレット®】は、建設現場などだけでなく、歴史的建造物などさまざまな場所から設置のオーダーを受けています。

今回、鳥取県鳥取市にある国の重要文化財に指定された「旧美歎水源地水道施設」へ、バイオトイレを納品させていただきました。

ミカサとしても国指定重要文化財がある場所への設置は初めての経験でしたので、設置までの経緯などについて、ご紹介していきたいと思います。

重要文化財【旧美歎水源地水道施設】とは

旧美歎水源地水道施設_バイオトイレ_実績①

旧美歎水源地水道施設】とは、山陰地方で最初に建設された近代水道施設です。

旧美歎水源地水道施設_バイオトイレ_実績③

大正4年から昭和53年にかけて「鳥取市民の水がめ」として人々の生活を支え続け、昭和60年には「近代水道百選」に、さらに平成19年には国指定重要文化財(建造物)に選ばれるなど、歴史的価値の高い施設として知られています。

旧美歎水源地水道施設_バイオトイレ_実績⑤

重要文化財のある場所へ、なぜバイオトイレが必要となったのか?

「鳥取市内にある【旧美歎水源地水道施設】にバイオトイレを設置したい。」と、鳥取市教育委員会の担当者である岡垣さんから、最初にお問い合わせをいただいたのが2017年の夏ごろでした。

水洗式トイレや汲み取り式トイレなど、バイオトイレの他にも多くの仮設トイレがあるなかでなぜ「バイオトイレ」が選ばれたのでしょうか?

鳥取市教育委員会 岡垣様からコメントをいただきましたので、ご紹介させていただきます。

1)今回バイオトイレを設置するに至った理由

鳥取県鳥取市国府町美歎に所在する「重要文化財 旧美歎水源地水道施設」は、大正4年に竣工した山陰最古の近代水道施設です。

平成30年に5年にも及んだ文化財保存修理が完了したことに伴い施設を一般公開するにあたり、トイレの設置が必要となりました。

しかし、旧美歎水源地は現在用途廃止されていることから、新たに水をつくることはできません。また、近隣集落とも距離があることから今後も下水道の整備が予定されていないエリアにあります。

さらに、 旧美歎水源地水道施設は建造物指定ではありますが水道施設という性質上、水道システム全体が保存されていることに価値があるため、遺跡(史跡指定)と同等の整備が求められたことから、設置の際には土地(地面)や景観への配慮が課題としてありました。

2)弊社(バイオトイレ)をどこで知りましたか

ホームページを拝見させていただきました。商品紹介や内容が整理されており、機能や特徴がとてもわかりやすかったです。

3)弊社バイオトイレを採用いただいた理由

旧美歎水源地は整備の前段において文化庁より承認を受けた「保存活用計画」を定めており、そのなかにおいて全体景観に配慮し、文化財の価値を損なわないバイオトイレの設置をうたっていました。

ミカサさんのバイオトイレは、旧美歎水源地がおかれる環境や施設利用頻度に最も適していたことから採用させていただきました。

重要文化財ゆえのトイレへの課題を、すべてクリアしたミカサのバイオトイレ

旧美歎水源地水道施設_バイオトイレ_実績②

岡垣さんのコメントにもありましたが、今回弊社のバイオトイレが選ばれた理由として、次の3つが「重要文化財の価値を損なわずに設置できるトイレ」として当てはまったのだと考えています。

①文化財であるがゆえに、下水道工事に配慮が必要という課題を解消

文化財の中には、遺跡のように土地に配慮しなければならない場合があります。そのような場合、たとえ下水道工事が行える環境であったとしても、地面を掘り起こして工事をすることは「文化財を保存する」という点ではマイナスになります。

バイオトイレ【バイオミカレット®】なら、下水道環境がなくても設置でき、遺跡と同等の整備が求められた【旧美歎水源地水道施設】の文化財価値を損なうことなくトイレを設置することができると考えていただけたことが、今回選ばれた大きな理由の1つだと思われます。

また、バイオトイレ【バイオミカレット®】は設置自体も、基本的には据え置き設置なので大掛かりな工事がないという点も決め手となったようです。

②臭いが気にならない

施設が一般公開されると、鳥取市内外から多くの人が訪れる可能性があります。そうした場合、通常の汲み取り式トイレだと、どうしても仮設トイレ特有の、あのイヤな臭いは避けられません。

しかしバイオトイレ【バイオミカレット®】は微生物のチカラで排泄物を分解するため、悪臭が発生しません。臭いに対して、誰もが苦痛なくトイレを利用することができます。

③汲み取り不要で、管理がラク

鳥取市民をはじめ多くの方々が利用するトイレは、管理も大変です。

特に通常の汲み取り式トイレの場合、定期的に行う【汲み取り】は管理する人にとっても非常に負担のかかる作業になります。

バイオトイレ【バイオミカレット®】は汲み取り作業が一定期間一切不要で、清潔で快適なトイレ環境を維持できるため、管理者側の手間暇を省くことができます。

㈱ミカサ初の国指定重要文化財への設置。今後ご利用者の反応などもヒアリングしていきたいと考えています。

これまで県内外の国立公園や世界遺産、離島、登山道などへバイオトイレの設置を手掛けた経験はありましたが、「国指定重要文化財」への設置は初めての取り組みとなりました。

ちなみに【旧美歎水源地水道施設】への設置は、2018年6月末に行いましたので、今後バイオトイレを1日どのくらいの人が利用しているかや、実際の使用感などのヒアリングも行いながら、先々のメンテンナンスのタイミングなども検討する予定です。

「国指定重要文化財」という歴史的価値の高い建造物のある場所の、快適な「トイレ環境づくり」に貢献できたことは、㈱ミカサとしても非常に良い経験となりました。

そして、まだまだ弊社のバイオトイレ【バイオミカレット®】を知らない方々に、その快適な使い心地を知っていただくよいきっかけになったと感じています。


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