岡山県倉敷市【下電ホテル様】海辺のグランピング施設のトイレ問題を、バイオトイレの導入で解消
岡山県倉敷市の最南端にある、老舗リゾートホテル【下電ホテル】。
温暖な気候で海・山ともに豊かな自然に恵まれた、こちらのホテルが運営するグランピング施設に、この度【バイオミカレット®】を納品させていただきました。
今回バイオトイレを導入した背景には、ホテルならではのお客様に対する想いやエピソードが秘められていました。
~今回お話を伺った方~
株式会社下電ホテル 管理部 設備課 藤本課長
目次
下電ホテルについて
ミカサ:下電ホテルさんはリゾートホテルとしてはもちろん、長い歴史のあるホテルでもあると伺っています。
藤本さん:ありがとうございます。当ホテルは瀬戸内海国立公園の特別景観地区にあり、目の前に瀬戸内海と瀬戸大橋を望むロケーションの良さが魅力のリゾートホテルです。
昭和7年、前身である旅館「鷲麓園(しゅうろくえん)」の名で開業し、昭和37年には当時の天皇皇后両陛下がご宿泊されたほか、過去には多くのVIPをおもてなしせていただいた歴史も持っています。
海と森を間近に感じながら過ごせるグランピング専用エリア
藤本さん:当ホテルの新たな取り組みとして、ホテルに隣接したグランピング施設を誕生させました。これはJR西日本さんとタッグを組み行っている事業で、まず2020年の秋に実証実験的にドームテントを備えたグランピング施設2棟をつくりました。
おかげさまで、かなりご好評をいただき2021年8月には、さらにもう3棟増設。「せとうちグランピング」と銘打って、グランピング専用エリアとしてグランドオープンしました。
ミカサ:グランピング施設内は森に包まれて、目の前には穏やかな海と瀬戸大橋が広がってとても良い雰囲気ですね。
藤本さん:ありがとうございます。おかげさまで、お客様からのご予約や評判もまずまずでして、稼働率のほうも好調です。オプションになりますが、すぐ近くにある無人島「釜島」に船で渡り、夕日鑑賞やフィッシング体験なども行えます。
ミカサ:どんなお客様が利用されているのですか?
藤本さん:カップルやファミリー層など幅広いです。あるお客様は、お付き合いされている彼女へのサプライズプロポーズをするためにこの施設を予約されたりと、特別な記念日としてのご利用もいただいています。
グランピングはコロナ禍で、より一層 プライベート感を味わえるという点も 人気の理由
藤本さん:グランピング専用エリアは、一般の方やホテル宿泊者の利用は制限させていただいているため、プライベート感が高いのも魅力の一つです。
このエリアはコロナ禍前までは、一般の海水浴客の方なども自由に訪れるようにしていたのですが、現在は新型コロナ感染症対策として、お客様の安全を考慮し不特定のお客様の立ち入りをお断りしているんです。
ミカサ:なるほど、専用エリアとは贅沢な空間ですね。
藤本さん:そうですね。利用されたお客様からは「森の中で過ごしているけれど、目の前には浜もあってすごくいい体験ができた」と、とても喜んでいただいています。また、現在コロナ禍というのもあり、密を避けながら非日常が味わえる、というのも人気の理由のひとつのようです。
ミカサ:雰囲気もすごくいいですし、小人数で密を避けながら過ごせそうですもんね。
グランピング施設における課題を 【バイオトイレ】で解決
ミカサ:最初にグランピング専用エリアにバイオトイレを設置したいというご依頼をいただいた際には、具体的にどんな課題があったのですか?
藤本さん:このグランピング専用エリアには電気は通っているのですが、水道設備がありません。トイレを作ろうにもまずは水道を引けないという課題があったので手洗いなどの水は、タンクに入れてスタッフが運んで…というような作業を行っています。
水道を引けないのには理由がありまして、国立公園内にあるということで、水道引き込み工事には申請や許可、さらには大きなコストがかかるという課題があったんです。
では仮設トイレを設置すればよいか?となるのですが、建設現場などでよく見かける汲み取り式の仮設トイレだと、臭いの問題があり導入できないというというデメリットが。
トイレはお客様にとって必要不可欠なものですから、この課題はとても重要でした。
そんな中、ミカサさんの【バイオミカレット®】を知りました。水が不要、汲み取りも不要であるということ、国立公園内で工事等が簡単に行いづらいなか、【バイオミカレット®】なら比較的簡単に設置も行えるのではないか、当社のグランピング施設にとって理想的なトイレなのではないか?と思い、導入を検討しはじめました。
「トイレが遠い」というお客様からの声
ミカサ:2020年12月27日にまず1台目のバイオトイレをレンタルしていただき、さらにもう1台を購入して頂きました。今回、購入いただいたバイオトイレの設置作業に加え、レンタルいただいているバイオトイレの移設作業も実施しました。
当初設置していた場所ではなく、新たな場所に移動させて設置したいというご要望には、どういった理由があったのでしょうか?
藤本さん:1台目にバイオトイレを設置していただいた場所は、専用エリアから50mほど離れた場所にあったのですが、
宿泊後のお客様アンケートで
「トイレの場所がドームテントから遠かったのでちょっと不便だった」
「夜、トイレに行くまでの道のりを歩くのが少し怖かった」
というようなご意見をいただいていたんです。
このご意見を知ったとき、わざわざ足を運んでうちのグランピングをご利用いただいているにもかかわらず、トイレ利用で不便な思いをさせてしまっているのは、本当によくないことだと感じました。
そこで何とかバイオトイレをグランピング専用エリアの近くに設置したいとお願いした次第です。
ミカサ:そうだったんですね。森の中を歩いてトイレに行くとなると、確かに夜間などはちょっと怖いですね。
藤本さん:トイレがすぐ近くにないというのは、やはりストレスになるでしょうし、この課題は必ず解決したかったことのひとつでした。
コロナ禍での「密」を避けるための バイオトイレ導入
藤本さん:もうひとつ【バイオミカレット®】の導入を決めた理由が、コロナにまつわる理由でした。
というのも、バイオトイレを導入する前は、実はグランピング利用のお客様はホテル館内のトイレを利用していただいている状況だったんです。しかしそうすると、ホテルのトイレはホテル宿泊客や利用者はもちろんグランピング利用客も含め、不特定多数の方が利用されることになります。
私どもとしては、グランピング利用客専用のトイレを設けることは、ホテル内のトイレ利用で「密」を回避することにつながると考えました。こうしたご時世ですから、感染症対策は最優先事項ですので。
ミカサ:なるほど。そういった理由もあったのですね、これはグランピング施設をお持ちの下電ホテルさんならではですね。
導入にあたっての補助金活用
ミカサ:今回の弊社のバイオトイレ導入にあたってなにか補助金は活用されましたか?
藤本さん:はい。現在いろいろな補助金がありますが、先ほどお伝えしたような理由で、まずは新型コロナ感染症対策に対応する補助金を活用しました。ちなみに申請が許可されたのは購入した2台目の方になります。
【バイオミカレット®】導入後の状況と お客様の反応
ミカサ:【バイオミカレット®】の設置後のお客様の反応や利用状況はどうですか?
藤本さん:グランピング専用エリア内にトイレを設置できたことで、大変便利になり、グランピングを楽しみやすい環境を整えることができました。何よりバイオトイレは水がいらないですし、臭いもしないことから、これまでの仮設トイレのイメージとは全く異なるトイレなので、お客様からの評判も上々です。
また、実は国立公園内ということで景観条例などもいろいろ規制があるのですが、【バイオミカレット®】の木製の外観デザインは、自然の中に調和してて良いなと思っています。
ミカサ:自然の中にほどよくなじんでいますね、そういっていただけて幸いです。
藤本さん:コロナ禍が続き、なかなか思うように旅行や観光ができない中、グランピングは「密」を回避しながらも、新鮮な発見や体験ができると考えています。 私どもとしても、この新たな取り組みを軌道に乗せるためにも、設備や環境づくり、そして感染症対策は非常に大切なことだと考えています。
今回、グランピング専用エリアに2台の【バイオミカレット®】を設置したことで、今後安心してお客様に「せとうちグランピング」をオススメしていきたいと思っています。
ミカサ:ホテルならではのきめ細やかな配慮や環境づくりのひとつとして、今回【バイオミカレット®】がお役に立てたのであれば、私たちも本当に嬉しい限りです。
今後、1年半から2年を目安に、トイレの担体(チップ)の交換やメンテナンスにも伺いたいと思っておりますので、その際にまた、利用状況などリアルなお声をお聞かせいただければと思います。今日はお忙しい中、ありがとうございました。