世界中のトイレのない国(発展途上国)をバイオトイレが救う
多くの人が生活する上で当たり前に利用しているトイレ。
でも、トイレがあることが当然な人にとって、ある日突然トイレがなくなったら…?きっと日常生活は大混乱を起こすのではないでしょうか。
しかし世界の途上国の中には、まだまだトイレのない生活をしている人が3人に1人の割合でいると言われています。
今日はちょっとグローバルな視点になりますが、途上国が抱えているトイレ不足の問題やその普及に向けて弊社が取り組んでいることなどをご紹介します。
目次
世界にはトイレのない暮らしを強いられている人たちがいます
先に少し述べたように、世界では未だにトイレのない生活をしている人がいます。
トイレがないため屋外で排泄すると、様々な病気の発生の原因になるのです。
うんち(便)には病気の引き金となる細菌が含まれていることがあり、屋外で排泄を行うことで人々が生活する土壌などにその細菌が混ざります。人々はそれらを触ったりすることで下痢などの病気を発症し、最悪の場合は命を落としてしまうというケースがあり問題となっています。
参考資料:ユニセフ http://worldtoiletday.jp/
あのビル・ゲイツも途上国の衛生向上に取り組んでいます
少しでも、トイレのある生活を…と、世界中で改善にむけ取り組んでいます。
実際にそのひとりとして、2012年にはマイクロソフトの創業者であるビル・ゲイツと妻のメリンダによって創設された世界最大の慈善募金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」が、世界で水洗トイレを使えない人のために、より衛生的なトイレを発明するプロジェクトを発表。このプロジェクトに4200万ドルを拠金したと言われています。
このように少しでもトイレのない生活をする人が少なくなるよう、世界的に取り組んでいく必要があるのです。
途上国のトイレ整備は環境保全にも貢献
途上国のトイレ整備は、トイレがないゆえに引き起こる病気で命を落とす人々を救うためだけが目的ではありません。
現代人が将来に向けて意識を高め努めていかなければならない「環境保全」にも大きな役割を持っているのです。
屋外で排泄をすることによって土や空気、川などが汚れ、環境汚染されていることが懸念されています。特に後世に残すべき世界遺産や国立公園、自然保護区などはトイレ環境が整っていない地帯も多く、トイレ環境の改善が必要なのです。
㈱ミカサはODA事業に参加。ペルー有数の観光地にバイオミカレット®を納品しました
弊社は2015年1月、途上国への環境改善と経済開発に必要な物資の供与を行う日本国の政府開発援助(ODA)事業の一貫で、ペルー共和国にバイオトイレ「バイオミカレット®」を輸出、納品しました。
ペルー共和国は、インカ帝国時代の遺跡群がある「クスコ市街」や「ナスカの地上絵」などがあり、世界中から多くの観光客が訪れる場所としても有名です。
しかし多くの人が集う場所でありながら、それに配慮した衛生環境が整っていなかったところ、弊社のバイオトイレが選定、設置されました。
具体的な設置箇所は「ティンゴ・マリア国立公園」「ボマック森林歴史保護区」「ラチャイ国立自然保護区」「アルト・マヨ森林保護区」「パラカス国立自然保護区」「トゥンペスのマングローブ国営自然公園」の6箇所へ、合計16台のバイオミカレット®を設置しました。
どの地域も壮大な自然が広がる美しい場所でありながら、上下水道などの設備が整っておらず水洗トイレを設置できない場所でしたが、バイオトイレの設置により、衛生面や環境面の改善に貢献することができました。
バイオトイレは便利さだけでなく「地球にやさしい」トイレです
バイオトイレが環境保全に役立つ理由は以下のような点があります。
水が不要である
排泄物を流すための水が不要。貴重な資源である「水」を使用しないエコなトイレです。水が必要ないため、上下水道の設備がない地域や国にもトイレの設置が実現できます。
微生物による分解・蒸発処理なので環境に優しい
微生物によって分解・蒸発処理をするので排出がなく、川や海の水を汚しません。
悪臭がないので衛生的
バイオ(微生物)が排泄物処理を行うので、汲み取り作業も不要で悪臭がほとんどなく、衛生的なトイレ環境を作れます。
このようにバイオトイレは従来の汲み取り式トイレとは異なり、トイレの環境・衛生改善に大きく役立つ特徴を持ってるのです。
さらにバイオミカレット®は環境省実験済みの「国が認めた」トイレです
バイオトイレ「バイオミカレット®」は環境省の優れた環境技術を実証・公表している「環境環境技術実証事業」にも登録されてており、「バイオトイレ」が環境汚染を防ぐための大切な役割を果たしていることが認められています。
現代人の暮らしに必要不可欠なトイレを「環境を汚すもの」としてではなく「環境を守るもの」として利用できる、国が認めたトイレなのです。
さらに環境を守るという役割だけでなくこれまでの簡易トイレにはない「快適さ」も追求しているトイレとして、国土交通省の「快適トイレ」事例集にも紹介されています。
まとめ
今回は、世界のトイレ不足事情や環境保全にむけて、バイオトイレを通じて弊社が取り組んでいることを事例を交えてご紹介しました。
バイオトイレ「バイオミカレット®」は国内でも建設現場や公共施設、国立公園、観光地など多くの場所でご利用いただいています。
既存のトイレ環境を改善したいとお考えの方、職場の環境改善や自然環境の保全のためにトイレを新たに設置したいという方はぜひ一度バイオトイレをご検討ください。
人間が快適に暮らすことができ、なおかつ地球の美しさを守るために「トイレを変えることでできること」がきっとあるはずです。弊社の「バイオミカレット®」は販売はもちろんレンタルでもご発注可能ですので、お気軽にご相談ください!