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2017.6.14

【対談】バイオトイレをカメルーンへ!JICA支援事業についてカメルーン出身・APU学生に聞く

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㈱ミカサでは「発展途上国にトイレを設置しよう」というJICAの普及実証事業に参加しており、現在カメルーン共和国へバイオトイレを設置するプロジェクトをすすめています。

 

そんな中、JICAが掲げている、アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ【ABEイニシアティブ】のプログラムの一環として、大分県別府市の「立命館アジア太平洋大学」に留学している、カメルーン出身の学生さんとお話する機会をいただきました。

 

弊社のカメルーンへのバイオトイレ設置についてはもちろん、カメルーンの将来を担う若者からみた母国のトイレ環境のイメージや現状、さらには将来の展望なども伺うことができ、プロジェクトをすすめていく中でとてもよい刺激となりました。

 

バイオトイレ_カメルーン_ODA5

(写真左)立命館アジア太平洋大学アジア太平洋学部 准教授 須藤智徳先生

(写真中)APUの大学院生 コリンズさん

(写真右)株式会社ミカサ 三笠大志

 

三笠 はじめまして。三笠大志と申します。私は株式会社ミカサという会社の代表をしています。弊社は主に「バイオトイレ」という製品の製造から販売、レンタル業務を行っています。今日はよろしくお願いします。

 

コリンズさん はじめまして!私はコリンズと申します。JICAの【ABEイニシアティブ】という制度を活用し現在、立命館アジア太平洋大学に留学しています。

 

三笠 コリンズさんはどちらの出身(国)ですか?

 

コリンズさん カメルーン共和国のドゥアラ市出身です。ドゥアラ市を知っていますか?

 

三笠 はい、ドゥアラ市にはバイオトイレのODA事業で何度か行っていますよ。私はカメルーンに住んでいるただ一人の民間日本人を知っているのですが、彼はドゥアラ市で木材を日本へ輸出する会社を経営しています。彼は確か数十年前、カメルーン日産の社長をしていました。ですが、カメルーン日産はその後カメルーンから撤退してしまい、そのタイミングで独立し、今の仕事をはじめた様です。

 

コリンズさん あぁそうですか。ドゥアラに日本人が住んでいるとは知りませんでした。どこかでお会い出来るといいですね。

 

三笠 機会があればご紹介しますよ。

 

ーーーーーーーーー

 

バイオトイレ_カメルーン_ODA3

 

三笠 さて、早速ですが、コリンズさんは【バイオトイレ】についてご存知ですか?

 

コリンズさん すみません、今まで【バイオトイレについては聞いたことがないです。【バイオトイレとはどういったものなのですか?

 

三笠 【バイオトイレとは、水はもちろん排泄物の汲み取りも不要なトイレです。その仕組みは科学的な処理ではなく、微生物の力を利用して処理を行います。

 

コリンズさん 水がいらないトイレ?どんな仕組みになっているのですか?

 

三笠 トイレの下にタンクがあって、タンク内にたくさんの細やかな木製チップが入っています。人間の尿がこのタンクに入ると撹拌をし、その後、微生物が排泄物の処理を行います。分かりやすく言うならば、【バイオトイレはディスポーザー(生ごみ処理機)の仕組みや構造に似ています。

 

発展途上国のトイレの普及を目指したODA事業

 

三笠 私の会社は20年以上前から環境にやさしいトイレの研究・開発を行っています。弊社で開発したトイレは、日本の観光地として有名な富士山の山小屋にも採用され、設置してたりします。富士山知ってますよね?

 

【バイオトイレは水を必要とせず、汲み取り作業の手間もなく、排泄物の悪臭も出ない。また微生物により、排泄物自体が分解されてしまうため、とても環境にやさしく衛生的なんです。ですので、日本国内では世界遺産の和歌山県熊野古道や沖縄県の竹富島をはじめとする離島など、容易に水の確保が出来ない場所ではとくに喜ばれています。

 

今後はこの【バイオトイレを、日本だけでなく海外でも利用してもらえないかと考えていて、中でもコリンズさんの母国でもあるカメルーン共和国などの開発途上国の方々に使って頂ければなと考えていたんです。

 

そうした流れから、今まさにそのプロジェクトが進んでいて、2017年の7月〜8月には日本のODA事業として、カメルーンへバイオトイレを設置することになりました。

 

コリンズさん そうなんですか。カメルーンのどこに【バイオトイレを設置するのですか?

 

三笠 カメルーンの首都であるヤウンデ市内に数カ所、そしてヤウンデ第一大学というカメルーンの国立大学キャンパス内に設置する予定です。

 

また、その後将来的にはバイオトイレを製造する工場をカメルーンに持ちたいとも考えています。カメルーン国内に製造工場があれば輸送コストを大幅に抑えて、バイオトイレを安価に設置することができますし、何よりもバイオトイレを「現地のビジネス」として普及させることができるのではないかと思っています。現時点での私たちの目標は2年以内にカメルーンでの製造を開始させることです。

 

3年前からバイオトイレをカメルーンでビジネス化できるかどうかの調査をしており、既に現地の基礎的な調査は終了しています。

 

未来を担う若者のグローバルな視点をトイレ事業に柔軟に取り入れていきたい

 

三笠 ところでコリンズさんは、どういった経緯でAPUに留学されてるんです?

 

コリンズさん 私は留学前カメルーンではナチュラルジュースを製造販売する会社のコンサルティングをしていました。カメルーンの大学ではマネジメントを専攻した後、イギリスでもマネージメントの学位を取得しました。

 

バイオトイレ_カメルーン_ODA4

 

その後JICAのABEイニシアチブという制度を利用させて頂き、現在は日本のビジネスを学んでいます。卒業後はそうして学んだビジネスの仕組みをカメルーンへ持ち帰りたいと思っています。

 

日本の会社でインターンシップを経験させて頂くなど、日本のいろんな人々と出会い学んだ経験を自国に帰ってからもコンサルティングに生かせればと考えています。

 

現在APUではMBA取得を目指して勉強しています。帰国してからも、マーケテイングやコンサルティングの仕事を行いたいと思ってます。

 

三笠 そうですか、それは素晴らしいですね。では今はまだカメルーンに帰ってからどんなビジネスをするかは決めていないんですか?

 

コリンズさん 今はまだ小さなプロジェクトにしか携わっていないのですが、帰国してから大きなプロジェクトを立ち上げるとなると色々な会社とのネットワークを作らなければなりません。

 

ですので今はビジネスの基礎を学ぶとともに、そうしたネットワークを作りたいと考えています。もちろんネットワークづくりの中でもビジネスチャンスは見つけたいと思っています。

 

三笠 そうですか。志が高いですね! 日本にいる2年間はカメルーンへ帰ったりしないんですか?

 

コリンズさん 実は、明日から2週間一時帰国するんです。私は今、国のプロジジェクトで学生への支援活動を行っているのですが、これまで私が学んできた日本のマネジメントスタイルが、アフリカのビジネスに適用できるかなどの意見交換を行う会議に出席する予定です。

 

三笠 私たちが今取り組んでいるODAプロジェクトですが、次回は7〜8月にヤウンデ第一大学にバイオトイレの設置で渡航する予定です。もし今後ヤウンデに行く機会があったら、弊社のトイレを是非見てみてください。

 

コリンズさん はい、ぜひ見てみたいですね。ところでミカサさんが携わっているODAの今回のプロジェクトには、カメルーン人も携わっていますか?

 

三笠 いいえ、まだ政府関係者以外、現地のカメルーンの方と直接仕事は出来ていないんです。ですが、このプロジェクトのWebサイトを作ることになっていて、その制作はカメルーンの方にお願いしようかと考えています。

 

コリンズさん なるほど。その質問をしたのはあなたのプロジェクトをサポートできる人が私の知り合いでいないか?と思いまして。

 

三笠 ありがたい話ですね。今回カメルーンに【バイオトイレ】を設置するのですが、このプロジェクトを現地でPRしてくれる人がいればと考えてます。その時はぜひコリンズさんか、お知り合いのマーケティング会社に依頼できたら良いですね。その時は、ぜひアドバイスお願いしますね!

 

コリンズさん はい。もちろんです。 三笠さんは、カメルーン政府・自治体の方と一緒に仕事をしているんですよね?

 

三笠 はい、現地の公務員職員の方々にはお世話になっています。ですが今回のプロジェクトのカウンターパートはヤウンデ市とヤウンデ第一大学なので、今一緒に仕事をするのはヤウンデ市の方とヤウンデ第一大学の方々が多いですね。

 

コリンズさん そうですか、ヤウンデには大学が沢山ありますよね。ドゥアラも同じように大学が沢山あるんですよ。

 

三笠 そうですか。機会があればドゥアラ市も調査に行ってみたいですね。

 

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先生 コリンズさん、この日本とカメルーンの【バイオトイレ】プロジェクトは面白いと思いますか?

 

こうした出会いはアナタにとって大変有意義な機会だと思うんです。どうやってアナタの国に日本として投資が行えるのかや、どうやって日本の技術をアナタの国で適応させることが出来るのかなど、色々と勉強できるよね。

 

コリンズさん そうですね。ミカサさんが取り組んでいるプロジェクトのお話を聞いて、日本の技術がカメルーンなどの開発途上国にどのような形で提供されているのかを知ることができ、とても勉強になりました。

 

日本の技術やシステムを将来、自分の国にしっかりフィードバックできるようにこれからも頑張りたいと思います。

 

三笠 私もコリンズさんのような方と知り合うことができたのは、事業展開していく上でも大変心強いです。また、いつかご縁があることを楽しみにしています!

 

バイオトイレ_カメルーン_ODA1

 

 

カメルーンへのバイオトイレプロジェクト資料

 

バイオトイレ_カメルーン_ODA6  バイオトイレ_カメルーン_ODA7

 

 

JICA普及実証事業で使用されるバイオミカレット、カメルーンへ!

 

ODAメールマガジン第339号

 

 

text= 株式会社ミカサ
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