バイオトイレコラムcolumn

2019.3.13

業界初!使用回数の見える化とメンテナンス効率化実現のためバイオトイレにIoTを導入

  • シェアする
  • +1する
  • はてブする
  • Pocket
  • メールを送る
  • LINEに送る
  • フォローする

バイオトイレ_IoT_遠隔①

 

現代社会では、さまざまな分野の企業が製品の品質・生産性の向上や業務効率化を目的に、IoTの導入を図っているところが増えてきています。

 

弊社の主力製品である、水も汲み取りも不要のバイオトイレ【バイオミカレット】にも、今回【IoT】(※注1)を導入しました。

 

今日は、なぜ私ども㈱ミカサがIoTを導入することになったのか、IoT化で何を実現しようとしているのかなどをお伝えさせて頂こうと思います。

 

※注1「IoT」とは?

IoTとは「Internet of Things」の略で「モノのインターネット」という意味。パソコンやスマホなどの情報通信機器にかぎらず、世の中にあるさまざまなモノがインターネットを経由し、情報交換することで、それぞれに制御をする仕組みのことをいいます。

 

 

バイオトイレが抱える課題がIoT導入のきっかけ

 

バイオトイレ_杉チップ

 

バイオトイレ】は水や汲み取りが必要ありませんので、山岳地や自然公園の公衆トイレ、また建設現場で働く方々のための快適な仮設トイレとしてご利用いただいています。

 

下水道環境がない場所での利用はもちろん、電気の普及してない場所でも太陽光発電を利用すれば、簡単な設置工事で利用できることが大きなメリットです。しかしその反面、次のような課題を抱えていました。

 

①山間部などアクセスの悪い場所は処理回数管理が困難である

 

バイオトイレ1基が1日に処理できる水分(主に尿)の量には限度があり、弊社標準モデルの中で一番処理回数が多いタイプの製品でも1日あたり80回となっています。

 

この処理回数(利用回数)をしっかり管理せず使用を続けていると、処理回数オーバーで処理槽が水没したり、逆に全く使用されずに媒体(杉チップ)が乾燥してしまい、室内に媒体が舞い上がるなど、トラブルの原因となってしまいます。

 

そのためバイオトイレを設置している現場まで、定期的にバイオトイレ管理者が出向き、回数確認を行う必要があるのですが、この「回数確認のために現場(≒遠隔地)に行かなければならない」ということが、バイオトイレ管理者にとって大きな課題となっていました。

 

②メンテナンスにかかるコストと時間を軽減したい!

 

前記した通り、バイオトイレを設置いただいている場所というと、ほとんどが山間部などアクセスが決してよいとはいえない場所です(水も下水道環境もない場所でトイレを設置していただいているのですから、当然のことなのですが…)。

 

例えばミカサのある九州・大分県から、沖縄本島のバイオトイレをメンテナンスするとなるとそれなりの交通費がかかりますし、交通費だけでなく現地までの移動時間もかなりかかります。そうなりますと、人件費も上乗せされますので、現場に直接出向いてメンテナンスするとなると、非常に高いコストになってしまうというのが現状でした。

 

コスト面は結果的にお客様にも関わってくることになり、メンテナンス費用の予算をとれないお客様の場合、現場に行くこと自体が難しい状況だったのです。

 

たくさんのお客様にバイオトイレを利用していただいているにもかかわらず、メンテナンスや急なトラブルに対して、適切なフォローができていない現状をどうにかできないか?と、常日頃から社内でも課題になっていたところ【IoT】を導入してはどうか?という話があがりました。

 

前職の経験とスキルを活かして

 

もともと弊社の社長が、前職時代にIT企業に勤務していたこともあり、インターネットでモノとモノを繋ぐ【IoT】を、ミカサでの事業にも取り入れいきたいという思いがありました。

 

バイオトイレのメンテナンスに対する課題が大きくなってきていたこの頃、前例のない試みではありましたが、導入するならこのタイミングだ、と思い導入を決めました。

 

 

オリジナルのプログラムを開発し、トイレの使用回数を遠隔監視

 

バイオトイレ_IoT_遠隔②

 

開発に関してはまず、東京に本社を置き、主にオープンソースを活用したシステム構築を行うシンキングリード㈱さんと、ミカサとも長くお付き合いいただいており、バイオトイレの製造において重要な部分である「基盤」を製作している有限会社FACTとともに、2017年の夏頃から共同で開発プロジェクトを立ち上げました。

 

バイオトイレに導入したIoTの仕組みについて

 

今回導入したIoTの仕組みとしては、まずバイオトイレ内に取り付けたデバイス(基盤)から発信される情報を「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」という小型のパソコンに送ります。

 

そしてラズベリーパイから通信を使い、サーバーへトイレデータ情報を送信します。そのトイレデータ情報を「F-Revo CRM」というオープンソースのソフトを活用し、パソコン上から見れるようにするという仕組みです。

 

バイオトイレ_IoT_遠隔④

 

これにより、遠隔地にあるバイオトイレの使用回数などをパソコン上でリアルタイムに確認することができるようになりました。

 

平坦ではなかった開発までの道のり

 

ミカサが主導となり行った今回のプロジェクトですが、3社ともIoTの導入は初の試みだたっため1年以上、何度も何度も打ち合わせを重ねてきました。

 

初めての試みなのでもちろん色々と想定外の問題も発生し、苦労しました。

 

例えばバイオトイレの使用回数がパソコン上で見れないという不具合が発生した場合、それがトイレ内に設置されている基盤の問題なのか、それともシステム的な問題なのかソフト面、ハード面の両方を検証しなければならない点は特に頭を悩ませしました

 

そうした問題を3社それぞれで試行錯誤しながら一つ一つ解決し、まだまだ限られた機能でかつ改善点もありますが、ミカサオリジナルのバイオトイレ遠隔監視システムを開発することができました。

 

 

バイオトイレにIoTを導入したことで得られるメリット

 

 

バイオトイレ_外観①

 

現在、福岡県内にあるマンションショールームのスタッフ用のトイレとしてレンタルしていただいている、バイオトイレ2基にIoTを導入し稼働をスタートしましたが、IoTを取り入れたことで次のようなメリットがでてきました。

 

①バイオトイレから離れた場所でも使用回数が一目瞭然

 

最大のメリットはやはり遠隔地でもパソコン上でトイレの使用状況がわかるという点です。

 

これまでのように現地まで出向きバイオトイレ内にある基盤ををチェックするまでわからなかった使用回数が、簡単にパソコンで確認できるのは安心感が得られるとともに、メンテナンスコスト削減に大きく寄与することになると思います。

 

②利用状況の見える化で具体的な管理方法・処置の提供が可能

 

使用回数が遠隔地でも簡単に確認できるので、例えばバイオトイレを管理しているお客様に「この1ヵ月間利用回数が3回しかありません。乾燥過多の可能性がありますので、水を20L処理槽に投入してください」など、具体的な管理方法・処置を適切なタイミングで提供することが可能になります。

 

③バイオトイレ管理者の負担軽減につながる

 

これまでバイオトイレ管理者はメンテナンス業務の頻度や労力でかなり負担がかかっていましたが、IoTを導入することによってバイオトイレのメンテナンス業務自体を減少させることができたことも非常に大きなメリットです。

 

 

【今後の取組み】「遠隔監視」から「遠隔管理」へ

 

今後考えている施策としては、こうしたIoTの技術を活用し、遠隔監視だけでなく「遠隔管理」を行っていきたいと考えています。

 

例えばトイレ内の温度が下がってきたトイレに対して、遠隔操作でトイレ内の温度を上げて水分蒸発を促したりできると、よりいっそうバイオトイレのメンテナンスを円滑に行うことができるようになります。

 

遠隔管理」の実現にむけ、今後も開発・テストを繰り返し、最終的にはこのIoTを活用した遠隔管理の仕組みを【アフターフォローサービス】として今後、弊社バイオトイレを設置いただいたお客様へ提供していきたいと考えています。

 

  • シェアする
  • LINEに送る

関連記事

097-551-8826

受付時間:月~金 9:00~17:00