現代人の日々の生活に当たり前に存在するトイレ。あるトイレに関する専門書によると個人差はありますが、人は1日平均1回の排便、5~6回の排尿があり、例えば人生80年と考えると約330日トイレにいることになるそうです。そのくらいトイレは人が生きていくうえで必要不可欠な存在です。
そのトイレを利用または設置する際に必要なものと言えば、水ですよね?しかしそんな常識を覆したのが「バイオトイレ」です。
バイオトイレは水も汲み取りも不要!
微生物の働きで分解・処理する、環境にも優しいエコなトイレです
「バイオトイレ」は水を使わず、人の排泄物を 微生物(バイオ)の力で分解・処理する、水洗トイレの概念とは全く異なるトイレのことです。
ここでは、弊社の主力商品であり、幅広い業界で注目を浴びている「バイオトイレ」とは、一体どんなものなのかを、構造や取り入れるメリットなどを交えながらお話しします。
トイレなのに水がいらない!?
バイオトイレの仕組みとは?
バイオトイレは先ほどお話ししたように、微生物が排泄物を分解してくれます。
その微生物はおがくずを使っているところが多いのですが、弊社で使用しているのは「杉チップ」です。杉チップには排泄物が吸着し蒸発させる働きがあります。
バイオトイレの大まかな仕組み

- ①便器下にある処理槽内の杉チップに排泄物が付着
- ②トイレ室内のスタートボタンを押すと、処理槽内で攪拌が開始。
固形物(大便)を粉砕しながら処理槽内の杉チップへ酸素を供給します。 - ③ヒーターによる温度管理と攪拌・ブロアーによる酸素供給で処理槽内の微生物が活性化。
活性化した微生物の働きで排泄物が水と二酸化炭素へ分解されます。
分解された排泄物の中には様々な有機物が含まれているため、全ての成分が水と二酸化炭素になるわけではありません。窒素やリン、カリウムなどは分解されず、杉チップに残っており、時間が経つとたい肥となります。このように微生物の力を使って、水を一切使わずにトイレを利用することができるのです。
ちなみに、バイオトイレを利用するときに気を付けてもらいたいポイントのひとつとして、使用する紙は「トイレットペーパー」を使うということをお願いしています。よくポケットティッシュを使う方がいらっしゃるのですが、これは水に溶けにくいため分解されずにそのまま処理槽内に残ってしまう場合があるからです。
「コンポストトイレ」と「バイオトイレ」の違いとは?
時々お客様から「コンポストトイレ」と「バイオトイレ」は同じなのですか?と尋ねられます。
結論から言うと同じです。
ただ、もう少し厳密に説明しますと、バイオ(微生物)トイレにはいくつかの処理方式があり、コンポスト(堆肥)トイレはそれら処理方式の中の1つということになります。
今やバイオトイレ=コンポストトイレと言っても過言ではありません。ただ、正確な定義はありませんが、バイオトイレは微生物処理を活用した自己処理型トイレ全般を指すことになります。
バイオトイレを選択・利用することのメリットとは?
では、バイオトイレを利用するとどんなメリットがあるのでしょうか?
1.水がない環境でも利用できる
容易に水が確保出来ない場所、例えば富士山などの山岳地域でもトイレを設置することができます。
2.汲み取り作業がいらない
排泄物が微生物によって分解される仕組みのバイオトイレなら、通常の汲み取り式の簡易トイレで行わなければならない、面倒な汲み取り作業が必要ありません。
3.悪臭が出ない
微生物による分解を行っているため、トイレ特有の嫌な臭いがほとんどありません。無臭に近い状態を保つことができ、衛生的です。
4.必要なのは電源(電力)のみ。設置も簡単。
燃料等はいらず、必要なのは電源のみなうえ、基本的には据え置き設置型なので、大がかりな工事などは必要なし。
水環境がなく人が集う場所こそ
バイオトイレは役立つ
バイオトイレは水がない場所にもトイレを設置できるというのがメリットですが、これまで弊社が納品してきた場所も含め具体的にどのような場所が適しているかというと
・登山道入口、国立公園、セラピーロード
・仮設の建設現場、僻地にある工事現場
・ゴルフ場、自治体が管理する公園など
バイオトイレは水道のない山中の、いわゆる「垂れ流し」のトイレしか置けないような場所に、アウトドアや行楽で人々が出向くことが多くなってから需要が高まりました。
国土交通省が定める「快適トイレ」とは?
2016年10月、国土交通省は建設現場を男女ともに働きやすい環境とする取り組みを進めており、その一環として男女ともに快適に使用できる仮設トイレを「快適トイレ」と名付けています。
「快適トイレ」を標準化することにより、国土交通省が発注する建設現場において快適トイレとして一定の基準を満たしたトイレを設置している建設現場のトイレに対して、補助金を給付するという方針が掲げられています。
「バイオトイレ」は自然環境に対する配慮だけでなく、建設現場などの職場や社会環境の改善を検討されている方にも最適な商品です。
先に述べたような環境下で仮設トイレをご検討中の方は、ぜひ「バイオトイレ」導入を検討されてみてはいかがですか?
快適トイレの補助金について
国土交通省は「快適トイレ」の標準仕様の一連の条件を満たすトイレを利用している企業に対して、トイレの設置にかかる費用のうち45000円/基・月の補助金を給付し、男女別で設置した場合は、2基まで費用を負担することを掲げています。
また「快適トイレ」標準化に適応したトイレを設置することは、建設現場の環境整備はもちろん、企業のイメージアップも測ることができます。
世界を渡ったミカサのバイオトイレ「バイオミカレット®」
株式会社ミカサでは、国内でのバイオトイレ「バイオミカレット®」の販売・リース(レンタル)のみならず、海外での事業展開にも意欲的に取り組み、2014年にはペルー共和国、さらに2017年にはカメルーン共和国の2カ国にバイオトイレを設置。
バイオトイレを通じて、発展途上国のトイレ環境の改善に貢献しています。
海外事業実績について詳しく見る販売・レンタルどちらでも対応可能です!
ミカサでは「バイオミカレット®」「ウォータス」などトイレ製品の販売はもちろんレンタルも可能です。特に期間限定で作業を行う建設現場においては、多くの建設業者様がレンタルで弊社のトイレ製品をご利用いただいております。
お見積りはもちろん、販売・レンタルに関するお問い合わせは随時受け付けておりますのでお気軽にご相談下さい。
ミカサではお客様がご希望する設置場所の環境やニーズに応じて、
最も適した快適トイレをご提案いたします。
バイオミカレット®のご質問Q&A
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Q.1
大小便はどうして無くなるのですか?
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Q.2
媒体は、何を使用しているのですか?
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Q.3
「バイオトイレ(バイオミカレット®)」を使用するには何が必要ですか?
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